2 1 7 日目

せっかくうまくいっていたのに! せっかくここまで来たのに! 先遣隊がうまくいったのに…。好事魔多し。上陸を準備していた本部隊は全滅しました。

折り重なって倒れる長男 折り重なって眠る長男たち。もう誰も動かない。

朝起きたらもうみんな動かなくなっていた。あわてて水槽から引き上げたがもうどうしようもない。どんなに呼んでも帰ってこない。今までの事がまた走馬燈のように甦る。あの日からの今までの日々は何だったのか。この子たちは何のために生まれてきたのか…。

冷静になって考えてみる。水質は問題ない。水温あわせもそれほど問題になるとは思えない。先遣隊ではOKだったんだし。じゃあ何で全滅? 前と違うことと言えば人数が多くなったことぐらい…。

ここで気づいた。たぶん酸素不足。エアレーションは入れていなかった。前回は15人程度。それに比べて今回は80人の大部隊。1リットルの容器が2リットルになろうが関係なく酸素不足に陥ったのだろう。完全な人間の落ち度だ。

エビが酸素不足に弱いのは知っていたはずなのに、浮かれて気づかなかった。指揮官のミスで部隊全滅。悔しさと申し訳なさでいっぱい。

ぴよ観察員から先遣隊の15人が無事還ったのだから全滅じゃないと言われて気を取り直す。悲しいけれど、最初に覚悟は決めたはずだし。今までの事は次男三男に生かせば無駄にはならないと思いたい。と言うわけでコレが生きている時の最後の一枚。

さよなら
さよなら。…ウワァァァン!

何も知らない次男たちは、長男から譲り受けた容器の中で元気いっぱい。三男も元気いっぱい。底にゴミが溜まってきた。元気に育ってね。

 
 
2 1 8 日目

先遣隊の長男は濾過器からの水が出るパイプの上に集まっていた。どうやら元気な様子。15人全員の安否は分からないが、きっとどこかでたくましく暮らしているはず。

次男は水足しの後フレーク。三男は水足しの後赤ちゃんエサ。フワフワしている。

次男近影 エアストーン大好きな次男たち。兄たちの無念を晴らしてね(本当は人間の無念)。
 
 
2 1 9 日目

今日も先遣隊員がパイプの上に3人。なんとその場で水面を漂うフレークエサをゲット! みんな! やったよ! おいらココで食っていけそう。

次男はのびのび泳ぎ回る。底にたまったゴミをとった。三男も容器を新しいものと取り替えた。こちらもゴミとり。

今日の次男 今日の次男坊。だいぶ大きくなって、昔の長男を彷彿とさせる。
 
 
2 2 0 日目

昨日と同じ。ところで隔離しているお母さん、実はまだ卵抱えてます。たぶん隔離するタイミングが根本的に違ったのではないかと。まあ今さら言っても仕方がないのでゆっくりしていって。

たくましくなった長男 水槽のガラス面に貼り付く長男。なんだかちょっとのうちに少したくましくなったような気が…。
 
 
2 2 1 日目

いつもの作業。夜、次男には貝をやる。

 
 
2 2 2 日目

いつもと同じ。貝は無し。お母さん、かなりの長期入院。あんた難産母さんだったのか?

 
 
2 2 3 日目

次男三男のゴミとり。順調に育っています。それでは冒険に戻ります。

 
 
2 2 4 日目

水槽にかえった長男たち、姿が見えたり見えなかったり。みんな懸命に隠れているのだろう。たまに見えると何だか大きくなったよう。こんな短期間で変わるとは思えないけど。

次男三男はいつも通り。最近また冷え込んできた。

長男をルーペで もう立派な水槽の一員になった長男をルーペで。気持ち体つきもしっかりしたような。ガラス面についたコケでも食べているのだろうか。
 

37 NEXT