1 6 日目

いつものごとく、2つの産院からかえっている赤ちゃんを汽水へ移す。お母さんが水槽へ帰ったほうの産院はこの時点でほとんどカラに近くなっている。もう一方はお母さんがまだ卵を抱えたまま。でも結構赤ちゃんがかえってはいる。こちらは産院内の水を半分ほど捨て、新たに水槽の水を足しておいた。

ところで赤ちゃんがいっぱい入っている汽水の水換えはどうやるの? 古い汽水を捨てるときに絶対赤ちゃんが入ってしまいそう。何か特別な道具や方法があるのか。って書いておきながらそんなものは無さそうと思っている…。

お母さんのお腹 産院容器は水槽に浮いた状態。下からのぞけば普段はあまり見ることが出来ない、エビのお腹側を見ることが出来る。お母さんの横にある赤いものはグッピーのエサ。
 
 
1 7 日目

午前8時、いまだにお母さんは卵を抱えている。いつまで抱えている気なのか。ただ赤ちゃん自体は結構かえっている。20〜30匹は移しただろうか。その後産院の水を1/3程度換えた。そのさなかお母さんはビニルのエアホースにつかまり逃亡を企てるが未遂に終わる。

ジャグジー エアストーンにしがみつき、ジャグジー状態のお母さん。このあと更に上へと登り逃亡を図るもあえなく失敗。

午後11時、今までで最もたくさんの赤ちゃんを移動。この時だけで100匹以上だった気がする。かなり根気が必要な作業だ。ただ、だいぶ赤ちゃんを見慣れてきたせいかゴミと簡単に見分けがつくようになった。気のせいか、お母さんが卵をばらまいた後、お母さん不在で生まれた赤ちゃんより、未だにお腹に卵を抱えているお母さんから生まれた赤ちゃんのほうが動きが速いようだ。本当に気のせいかも。お母さんが水槽に帰った側の産院は、赤ちゃんを5匹ほど移したところでカラになった。ここでこちらは解散とする。

汽水PET容器をのぞいてみると、ほとんどの赤ちゃんが底のほうでじっとしている。水中を漂っている赤ちゃんはほとんどいない(夜だから?)。そこで上澄みを別の容器に静かに移す。ついでに汽水PET容器の底にたまっているゴミをスポイトで吸う。未だにかえっていない卵も吸って別容器へ移す。移した先でよーく目を凝らし、混じってしまった赤ちゃんを逆にスポイトで戻す。そして最終確認をしてからその水を捨てた。

次に70%の汽水を新たに1リットル作る。汲み置きの水が無いので「南アルプス天然水」でつくる。本命側の赤ちゃんが入っている汽水は水温25度だが、今作りたての汽水は何度だ? 水は常温保存だったから室温と同じか。部屋の温度計を見ると19度。…温度差が心配だったが結局そのまま入れた。結局1/3程度が入れ替わったことになる。

よく考えたらバックアップとか言っている汽水PET容器の汽水温は、やっぱり室温と大差ないだろうから19度? ヤバくない? お母さんは27度で生活していたのに。ここまで差があるとこの赤ちゃんたちは“荒海”に入れられたようなものか。まあ今のところは元気そうだが。こちらの荒海側も本命側と同じ方法で1/3ほど水を取り替えた。

 
 
1 8 日目

今日は朝忙しく、赤ちゃんたちの蛍光灯をつけるのをすっかり忘れた。なので午後9時にいきなりつける。自然のリズム無視。初めて汽水の赤ちゃんたちにエサをあげる。あげたものは魚の赤ちゃん用のエサ。食べるのか。さて一つになった産院から今日も赤ちゃんを移す。30匹は移した。お母さんはお腹に卵を抱えたまま元気に暴れている。

グッピー稚魚用のエサ かなり昔(5年以上前)に購入した「卵で生まれる魚の赤ちゃん用」エサ。黄色っぽい粉状で、水が汚れるのが速そう。まさかエビの赤ちゃんにあげることになるとは。

そしてまた汽水の入れ替え。今回古い水を捨てるときには、エアレーション用のビニルチューブを使いサイフォンの原理で別容器に移した。今使っているスポイトは管の部分が取り外せる。管の代わりにビニルチューブをつけ、吸い出すと水が出てきた。この方法、結局赤ちゃんも吸われてしまい昨日の方法と手間は同じだった。

 
 
1 9 日目

今日も赤ちゃんたちのライトつけ忘れ。ごめんね。今の室温は18度。でも荒海の赤ちゃんたちも頑張っている(はず)。赤ちゃんへのエサ以外、特に作業はしなかった。

 
 
2 0 日目

赤ちゃんの移動。30匹程度か。お母さんは飽きずに暴れている。汽水PET容器の底に溜まったエサの残りや、未だかえらない卵をスポイトで吸い出す。その際ヒーターが入っている容器と荒海側の容器を手で触れてみると、温度の差がはっきり感じられるくらい水温が違う。でも特に荒海側だけ赤ちゃんが減ったとは感じられない。そろそろ夜中は冷えるだろうが大丈夫だろうか(こればっかり)。

 

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